オフィス物件の選び方
テナントビルの設備
賃貸テナントビルの設備には、思わぬ落とし穴が潜んでいることがあります。オフィス移転後に設備の不具合に気付き、無駄な費用がかかってしまわないように、あらかじめ建物の隅々まで確認しておきましょう。事務所を移転する際に、信頼できるオフィス移転コンサルティング会社や内装業者等を利用すると、設備の確認やレイアウトの提案などをしてくれるので大変便利です。
| 床の材質 | オフィスの床の材質は、デザイン性や機能性、手入れの面を含めてタイルカーペットが有効です。フローリングも掃除がしやすい、デザイン性が高いなどの利点がありますが、フローリングの材質や建物の構造によっては階下に音が響きやすいという点が懸念されます。また2重床のOAフロア(フリーアクセスフロア)であれば、電源の配線、LANケーブル、電話ケーブルなどのあらゆる配線を床下にできます。 |
| 床の耐荷重 | サーバールームの設置、移動書庫などの設置、印刷機械等の重い機器を搬入する場合には、床の耐荷重について確認しておきましょう。 |
| 壁の材質 | 賃貸オフィスの壁の材質は、クロス貼りや塗装仕上げがほとんどです。塗装仕上げは、移転時の物件原状回復工事時に低コストですむので好まれています。 |
| 空調設備 | 空調設備は、空調の効き具合、空調の吹き出し口の場所、各空調機ごとに温度調節・運転が可能であることを確認しましょう。築年数の長い古い建物の場合はやはり使用年数の長い古い空調設備を使用している場合が多いのですが、古い空調設備は電力を多く使うため、電気代が余計に掛かる上、衛生面、騒音などの問題が発生する恐れがあるので注意が必要です。事務所選びの際に、空調設備の状態が気になる場合には、管理者や仲介者に尋ねておくと良いでしょう。場合によっては、新しい設備を新調してくれるかもしれません。 |
| 有効面積 | テナントビルの廊下、トイレや給湯室は、共用スペースか専用スペースかどうか、トイレは和式か洋式かなどの確認をしましょう。 |
| セキュリティ | セキュリティ対策について、既にセキュリティ会社と契約済みのテナントビルかどうか、防犯対策は24時間か夜間のみか、正面入口とは別に賃室の防犯対策がされているかどうか、セキュリティが導入されていないテナントビルの場合、セキュリティを導入できるビルかどうかの確認をしましょう。 |
| テナントビルの利用制限 | テナントビルには、使用時間に制限がある場合があります。残業がある会社の場合は、正面入口の開閉時間、閉館時の入退室方法の他、夜間・休日にオフィスを使用可能かどうか、全館休館日の有無等の確認をしましょう。 |
| 喫煙スペースの有無 | 喫煙スペースがあるかどうか、喫煙スペースの確保ができるかどうか、もしくはテナントビル周辺に喫煙可能なスペースがあるかどうかの確認をしましょう。また近年は、事務所内での喫煙制限がない物件の場合も、喫煙スペースを別途設けて分煙するなど、ノンスモーカーへの配慮が企業に求められています。 |
| 駐車場 | 駐車場が必要な場合には、オフィスビル内の駐車場の有無、もしくはオフィス近隣に自社用・来客用の駐車スペースが確保できるかどうかを確認しましょう。駐車場には、利用時間や車種制限があることもあるので注意しましょう。 |
| 耐震基準 | 耐震基準を満たしているかどうかの判断基準の1つとして、1981年に改正された「新耐震設計基準」が適用されている物件かどうかを確認しましょう。1982年~1983年以降の建築物であれば、適用対象となります。 |
| 電話回線 | 希望する電話回線の種類や数によって手続きや手配方法が異なります。最近では、ビジネスにおいてもIP電話の利用が増えています。またNTT固定電話であっても、複数回線の利用、ビジネスフォンの利用、ISDN回線を利用した複数番号の割り当てなど、会社によって仕様がさまざまです。一般の会社の場合、電話が不通になると業務が停止してしまいますので、移転時に手配ミスのために電話が不通になるといったトラブルが起きないように、オフィス移転の日程に十分間に合うような準備を進めることが大切です。 |
| 光ケーブル | インターネット接続の際に光通信を希望する場合、テナントビルに光通信の設備があるかどうかの確認が必要になります。テナントビルによっては、光通信を導入できない場合があります。オフィス移転場所、移転時期によっては、NTT工事のスケジュールが合わない場合があるので、工事日の手配も早めに済ませておきましょう。電話回線の工事と連動しますので、電話回線の移転手続き等の手配も同時に進めておく必要があります。また同時にプロバイダの手配が必要となる場合がありますので、併せて確認しましょう。 |
| インターネット接続 | 光ケーブルが引けない建物の場合や、光通信以外の接続方法を希望する場合は、希望する通信会社に連絡して事前に手配しておきましょう。同時にプロバイダの手配が必要とjなる場合がありますので、併せて確認しましょう。 |
| 電気容量 | パソコンやプリンター等のOA機器を頻繁に使用する業種の場合は、テナントビルの電気容量が必要量確保できるか必ず確認をしましょう。テナントビルのコンセントの数や容量は、許容範囲ぎりぎりという場合が多いため、今後の事業展開等も考慮に入れて、容量の増設は可能かどうか、増設時の費用負担はどのくらいかかるのか等を併せて確認すると良いでしょう。 |
| ブラインド・ロールスクリーンの有無 | 既存のロールスクリーンやブラインド等が窓に設置されている場合は問題ありませんが、設置されていない場合、空調効率の低下にも繋がる上に、設置費用は自己負担になることが多いため、ロールスクリーンやブラインドの有無の確認をしておきましょう。 |
| 照明(蛍光灯) | 照明(蛍光灯)は、ほとんどのテナントビルが天井埋め込みタイプです。照明の電源スイッチが細分化されているかどうかを確認しておきましょう。 |
| エレベーター | エレベーターは、扉や内部の寸法を予め確認しておくとオフィス引越しの作業がスムーズに運ぶことができます。また、エレベーターが2基以上あると、定期的に行われるメンテナンス時等の際も便利です。最近はエレベーターの老朽化が問題となっているので、エレベーターの設置年数や、メンテナンスの頻度などをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。 |


